4. ADHD的な症状に対する対策

 4.1. ADHD的な症状に対する対策

 前の項目では、僕のADHDとしての特性が強い症状について記述・考察した。このページでは、そうした症状に対してどんな方法で僕が対策しているかを説明しようと思う。もちろん、色々と工夫はしているものの、一般の人に比べて著しく能力は低い。

 

<対策のリストを冷蔵庫に貼る>

 僕は、こうした自分の欠陥についていくつかの対策を実践しているが、習慣として定着しているか微妙なものも多い。また、症状もその時々で変わっていく以上、対策も試行錯誤を一生繰り返していくしかないだろう。そんな訳で、時々加筆修正を加えつつ、対策を忘れないように冷蔵庫に貼ってある。これ自体が、対策を心に留めておくためのひとつの対策になっている。

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<生活リズムを整える・習慣を身につける>

 メンタルを安定させるうえで、朝起きて夜寝るということはとても大切だ。けれど、誰だって放っておけば生活リズムは乱れていくものだ。僕は一人暮らしをしているというのもあってその傾向がとても強い。そこで、生活に張り合いを持たせるために習慣を身につけることにした。具体的には、起床したら必ず「顔を洗う⇒線香を焚く⇒大きめにCDをかけてラジオをつける⇒着替える」という順に行動する。この朝の身支度がパターン化していれば寝起きも割と楽だし、僕の場合は音声刺激を得ると一気に頭が起きるというのもあって、CDとラジオをつけるという行為をパターンに組み込むことはとても大事なことだ。

 朝の行動をルーチン化していて、ルーチンの最中に脳が覚醒するを期待するという人はかなり多いだろう。また、「歯磨き」「朝日を浴びる」「顔を洗う」など、感覚刺激を利用して覚醒する人も多いと思う。

 

<to doリストを書く>

 平日は朝の電車の中、休日なら家で、一日のto doリストを書く。このto doリストは家にいるときは机の上、外出時は定期入れの中に入れて持ち歩く。こうすることで、to doリスト自体をなくしたり、二つ書いたりして予定が混乱してしまうことが防げる。

 

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<順序を書く>

 前述のとおり、行先までの経路や家事の順序を決められず、混乱することがよくある。そこで、家事をするときにはto doリストの家事の項目に順序をつけたり、外出先では「南口で古本⇒ツタヤ⇒西友で買い物」といったふうに、あらかじめ順序を決めたりする。そして、何か用事を思い出したりしたら適宜加筆修正していく。この対策は、あらかじめ行うより頭が混乱してからすることが多い。

 

<ポッケの定位置を決める>

 貴重品の忘れ物・落し物をしないためにはこれが一番な気がする。一般の人でも、ポッケの定位置を決めていて、違和感で忘れ物・落し物に気づくという人が多いのでないだろうか。ちなみに僕は、右前が小銭入れと鍵、左前が携帯、右後ろが定期・お札入れになっている。

 ただ、この配置のせいで定期・お札入れが大便器にダイブしそうになったことが何回かあった。改善の余地ありだ。貴重品をひとまとめにしてバッグに入れたり、チェーンで括り付けるのも手かもしれない。格好悪いんだろうけど。

 

<ノートを持ち歩く>

 メンタルが不安定で、書くことで気持ちの整理がつくタイプである僕にとって、ノートは大切なアイテムだ。ただ、ノートに書いて心の安定を図っているということ自体が気持ちが落ち込んでいることの証明になるので、あまり効果がないことの方が多い。一日の終わりに日記感覚で家で書くことの方が多いかもしれない。

 

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4.2. 参考となるWebページ

 最後に、生活の中でどのように工夫するか・自分はどういう部分が弱いのかといったことで参考になる(気がする)Webページを紹介します。ただ実感としては、診察のときに医師に相談する・服薬・気長に試行錯誤の三つが一番有益だと思います。僕の場合、こういった病気に関するネット記事は読みだすと止まりません。また、「あれはこういうことだったのだろうか」「ここがよくないから治さなきゃ」といったふうに、自分を自分で監視しているような気分で日々を過ごすことになり、結果的にうつっぽくなったこともありました。

 

<上手に悩むとラクになる>

www.asahi.com

 ADHDそのものについて理解するのに非常に役立つ。何よりも、①臨床心理士が書いている②メディア媒体に掲載されているという点で信頼できる。というのは、「アスペルガー症候群」とか「発達障害」といったトピックは非常に世間の関心が高く、そのために様々な記事がネットには流通しているからだ。読者にとって厳しいリテラシーが求められるなかで、信頼性が担保されている・著者が特定できる記事は非常にありがたい。もちろん、そのことと内容の良しあしは別だけれど。

 

ADHD患者さんのケーススタディ

www.asahi.com

 自分の他にどんな患者さんがいるか・どんな工夫を行っているかという面で参考になる。それにしても、ケーススタディの量が豊富だ・・・

 

<渡世術まとめ>

www23.atwiki.jp

 2ちゃんねるの書き込みをまとめたページ。患者さんたちの対処法がまとめられている。ときに相反するような記載もみられ、人によって合う対処法がまちまちなこともわかる。特に仕事・職業に関しては、記事の内容が混迷を極めている気がする。